たまにはライバル球団の本を読んでみよう~古城茂幸最強の武器とは~
こんにちは。
キウイズムです。
この頃はやきうの本を読む日が続いていますが、最近読んだオススメの一冊を紹介します。
プロ野球生活16年間で一度もレギュラーになれなかった男がジャイアンツで胴上げしてもらえた話
元読売ジャイアンツの古城茂幸氏を題材にした書籍です。
「おいおい、にっくき読売の本じゃねーか」
とドラファンからお叱りをいただきそうですが、小笠原道大(現中日二軍監督)や奈良原浩(現中日一軍内野守備走塁コーチ)といったドラゴンズに関わる人物のエピソードもありますので一読あれ。
古城茂幸という選手について
古城茂幸氏は内野ならどこでも守れるユーティリティプレイヤーと呼ばれる存在でした。タイトルにもある通り日本ハム→巨人と移籍して一度もレギュラーをつかむことはなかった選手です。
しかし厳しいプロ野球の世界で16年間も現役でいるということは並大抵のことではありません。それを可能にした古城選手の努力と人柄を監督やチームメイトへのインタビューを通して記しています。
他にも古城氏が見てきた日本ハムや巨人のチームメイトたちの素顔も描かれていて、小笠原氏との元ファイターズの絆や故・木村拓也氏(元巨人コーチ)とのエピソードなどは必見です。
プロ野球選手の厳しい野球への取り組みや人間味あふれる一面を知ることができる素晴らしい一冊でした。
古城氏はお世辞にもスターといえる選手ではありませんが、ある意味ファンの目線に近い、それでいてプロの選手の視点であるという絶妙な距離感が本書の見どころです。
平凡な選手が持っていた最強の武器
プロ野球選手として一見平凡にみえる古城氏には
- 丈夫な体
- 話しかけやすいキャラ
- ミスを気にしないポジティブさ
という強力な3つの武器がありました。
そしてそれが周りの人間に好かれる要因だったのです。
最終的には引退試合というプロ野球選手にとってのグッドエンドを迎えることができました。
この3つは一般社会でも強力な武器になります。
職場で周りに好かれている人ってこの要素を持ってる気がしませんか?
「アイツってなんだか憎めないんだよなぁ」
「かわいい」は実はつくれないけど、「かわいげ」はつくれます。
まだ間に合います。
余談になりますがジャイアンツといえば我が中日ドラゴンズの永遠不滅のライバルです。最近はどちらのチームも低迷しているので寂しいかぎりですね。。
強いジャイアンツと競って優勝する。
いつの時代もドラファンにとって最高のシナリオはそれなんですよ。
お互い頑張りましょう。
本日はこれにて。
お付き合い頂きありがとうごさいました。
こちらのライバル記事もよろしくです
「チームのため」という雑念を振り払って ~生き返れ!浅尾拓也!~
どらほー@(・●・)@
キウイズムです。
やったぜ!
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etc!
と喜びが渋滞していた本日のドラゴンズですが、なんといっても浅尾選手の登板です。
内容は危なっかしいものでしたが、無失点という形で終えたのは本人にとっても大きかったように思えます。ここで点を取られたら何かが終わる。そんな悲壮な表情で投げていたのが特徴的でした。
今シーズンは中継ぎ陣の調子が良くないにも関わらず、なかなか1軍昇格の機会が得られなかった浅尾選手ですが、今季初の1軍昇格時にこんなことを語っていました。
"(1軍の)中継ぎでも(立場は)一番最後だと思います。投げて、自分のために結果を出したいというのもあります。チームが勝っている場面で投げないとは思いますが、言われたところでしっかり投げたい"
浅尾選手は優勝に貢献した2010,2011年の2年間で計151試合に登板しました。
間違いなく「チームのため」に投げた選手だと言えます。
そんな選手があえて使った「自分のため」 という言葉。これが非常に刺さりました。
ファンはチームの勝利だけを求めるのか?
こういった考えは少数派かもしれませんが、一ファンとして選手自身には「チームのため」というような言葉を使って欲しくないと考えています。
野球は団体競技であり、バントのように「犠牲」と名のつくプレーもあります。しかしそれもつきつめていくと、本人がプロとして生き残るためのプレーであり「自分のため」なのです。
ヒーローインタビューなどで「チームのため」的な言葉を耳にしてもなんだか「後付けっぽい」と感じてしまうのです。ひねくれすぎでしょうか?
チームの勝利というのは最大の目的ですが、それ以前にプロ野球はプロ野球選手によって成り立つもの。最大の魅力はやはり「個」にあります。
そして「個」であるプロ野球選手達が純粋に自分のために全力を尽くす姿を見たいと思っています。勝利、栄誉、技術の追及、あるいはお金?動機は様々ですが各選手のエゴを感じ取ることができればもっと野球を見るのが楽しくなるのではないでしょうか。
もし「チームが勝てなくても自分が打つことが最大のファンサービス」みたいなことを言う選手が現れたらそれはそれで面白いと思いませんか?
「チームのため」という思いは時には雑念であり、免罪符になりかねないものでもあります。今シーズンのドラゴンズでは昨年ある程度の成績を残した選手ほど苦しんでいます。もしかしたら色々と考え過ぎてしまっているのかもしれません。
選手たちには「チームのため」という雑念を振り払ってプロ野球選手としての生き様を見せてほしいと願っています。
他の選手もとにかく自分のためだけにプレーしてほしい。「チームのため」は雑念になりかねん。 https://t.co/PrZHXFOVrT
— キウイズム (@saezurukiwism) 2018年8月15日
そして浅尾選手の復活を心から願っています。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。
こちらもよかったら
「大丈夫?」は愚問 球数制限論に思うこと
こんにちは。
キウイズムです。
暑い季節がやってまいりました。
高校野球は連日ドラマチックな試合が続き盛り上がりをみせていますが、一方でこんな問題提起もなされています。
ポイントとしては
- 184球を「力投」と美化する風潮に疑問
- 体も技術も未熟な高校生に無理をさせてはいけない
- 選手は「いけるか?」と聞かれたら断れない
の3点です。
投手の起用はプロでも難しいですからね。高校生ならなおさらです。
球数を制限するという議論も何年も前から出ていましたが、近年はより活発になっています。
橋下徹氏が済美・山口直哉の184球に「投球数制限を導入すべき」 - ライブドアニュース
個人的には球数制限には反対ですが、高校生の投手起用については監督が全責任を取らなくてはならないと考えます。
もっとはっきり言うと監督は
「勝利のため選手が潰れても仕方ないと思って投げさせた」
と言えないのであれば184球も投げさせてはいけません。
球数制限よりも廃止すべきは記事の中にもあった
「大丈夫か?」「いけるか?」
といった類の愚問ではないでしょうか。
「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫」と答えてしまう
この「大丈夫?」という問いかけ。正直断りにくいです。
本人の意思を尊重しているといえば聞こえは良いですが、管理する側が判断を放棄しているとも取ることができます。聞く側からするとラクなんですよね。
言ってしまえば断る・断らないも自己責任ですが、上下関係があるとそれも難しい問題だと思います。だからこそ人の上に立つ人間は言葉を慎重に選ばなければなりません。
ついつい言ってしまう「大丈夫?」
言う前に少し考え直してみましょう。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。
偉大なる前任者を乗り越えて
こんにちは。
キウイズムです。
本日もドラゴンズは敗戦。。
吉見選手の完封勝利で始まった対ヤクルト3連戦ですが、2,3戦目はそれぞれ8回、9回にリリーフ陣が逆転を許すという手痛い敗け方です。
竜速(りゅうそく) : 中日・森繁監督「また同じことを言わせんなよ。毎日、毎日…。誰か(抑え)やってくれよ・・・」 https://t.co/HiavRjISyH
— 竜速(りゅうそく) (@ryusoku_D) 2018年8月12日
森監督もメンがヘラってる模様です。
確かにリリーフが打たれての逆転負けはつらいものがありますが、我々ドラゴンズファンの精神的ダメージが大きいのには理由があります。
それは前任者があまりに偉大すぎること。
今シーズンのここまでの戦いぶりに
「2011年浅尾と岩瀬がいれば、、」
という考えがよぎったファンは多いのではないでしょうか。
— のもとけ (@dnomotoke) 2018年8月12日
かつて投手王国とよばれたドラゴンズには絶対的セットアッパー・浅尾拓也と歴史的守護神・岩瀬仁紀という勝利の方程式が存在しました。
いまではその強烈すぎる残像がファンやチームを苦しめている気がしてなりません。
2人はまだいますが、2人のような成績を残す投手が現れる確率は非常に低いです。
というかもう出てこないでしょう。
今後は絶対的なセットアッパー、守護神にこだわらず現実を見据えて投手陣を運用することが求められますね。
ないものねだりは時間の無駄である
こうした教訓は管理職として采配をふるうビジネスマンにも心がけてほしいものでもあります。
前任者の業務をそっくりそのまま後任者に担当させるというのは珍しいことではないですが、私はそれは管理職の怠慢だと考えています。
もし仕事ができない部下に対して
「前の担当者はこのぐらいやっていたのに」
「アイツが自分と同じくらいできたらなー」
といった思いがあるのであれば、ないものねだりは時間の無駄なので今すぐ考え方を変えましょう。
人間の資質や能力はそれぞれ違います。
できないものはできないし、ないもの(能力)はありません。
その人の持っている能力でなにができるか?
それを考えていくしかないのです。
「アイシールド21」 というアメフト漫画にはこんな名言があります。
”ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ
あるもんで最強の戦い方探ってくんだよ
一生な”
これは頭脳にすぐれているが身体能力が平凡なヒル魔妖一というキャラが「お前に身体能力があればな」と言われた際に返した言葉です。
自分自身の勝利の方程式は一生探っていくしかありません。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。
第一目撃者はいつだって自分だ〜頑張れ!竜のムードメーカー亀澤恭平!〜
こんにちは。
キウイズムです。
昨日の対広島戦は負けてしまいました。
これで5連勝のあと4連敗です。
これでマツダスタジアムでは20試合連続で5失点以上となります。魔境マツダスタジアム恐るべし。。
今日の試合は絶対負けられませんね。
どらほーしたい!
昨日の試合では素晴らしいOBこと立浪和義氏が亀澤恭平選手のあるプレーに対して苦言を呈していました。
亀澤の走塁に立浪さんが苦言を呈していたというツイートがあったから見直してみたわ。立浪さん、オコでした。
— ゆうのす (@YS758) 2018年8月8日
立浪和義さん
「ただね、本当細かいことを言えば、亀澤こうやってベースの前で抜いてる訳ですよ。彼はそういう選手じゃないですよね。全力でこうアウトになっても走るような、 pic.twitter.com/0R8XdosRza
要約すると
- 1塁まで全力疾走しなかった
- だからレギュラーを取れない
- それを注意しないチームもダメ
ということです。
亀澤恭平選手はドラゴンズのムードメーカーといえる存在で、テレビ中継ではチームメイトに気さくに話しかける姿をよく見ます。完全なレギュラーではないですがスタメン、代打、守備固めとどんな起用法にも応えてくれます。ドラゴンズのベンチにいなくてはならない選手です。
そんな亀澤選手だからこそ立浪氏も苦言を呈したのだと思います。
この件は我々にとっても耳の痛い話で、疲れていると仕事上の些細なチェックが甘くなったり、ついつい「ま、いっか」で済ませてしまう場面が多くなります。
「手を抜こう」と思っていなくても無意識のうちに手を抜いてしまうこともあります。思うに亀澤選手も同じ様なケースだったのではないでしょうか。
手抜きを見てるのは誰?
いわゆる「手抜き」は周囲の評価やチームへ与える影響といったわかりやすいデメリットがあります。
しかし何より大きいのは自分自身が「手抜きをする自分」を目撃してしまうというデメリットなのではないでしょうか。
「自分が見てる」とはよく言ったもので自分の最終的な価値を決定するのは自分以外にはいないのです。
人間は弱いもので、他人が見ていない場面でも手を抜かないというのは簡単ではありません。
そんな時は素晴らしいこの画像を思い出してください。
雑コラすいません。
一回やってみたかっただけです。
負い目のない生き方を心がけたいものです。
本日はこれにて。
お付き合い頂きありがとうございました。
関連記事
誠実に「ちょっと待ってください」を言おう~シングルタスクのすすめ~
こんにちは。
キウイズムです。
「今ちょっといいかな?」
仕事中このように話かけられて断ることって少ないんじゃないかと思います。
特に上司から言われたならなおさらです。
「すぐに対応してくれる人間は信用できる」
それはひとつの真実かもしれません。
しかしマルチタスクの罠にはまらないためには誠実に「ちょっと待ってください」を言える勇気が必要です。
先日「SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」という本を読んだのですが、とても面白かったです。
ぜひ実際に読んでいただきたいですが内容を簡単にまとめると
- 同時並行で物事を行う「マルチタスク」というのは存在しない
- 目の前のことに一点集中することが最大の効率化である
- 自分は常にアクセス可能ではないことを周りに伝える必要がある
といった内容でした。
いわゆる「シングルタスク」を推奨して、それを実践するための具体的な方法なども書いています。
ビジネス書ではありますが、むしろ普段の生活にこそ取り入れていきたい教えが満載の一冊でした。
忙しい現代でシングルタスクは可能か?
テクノロジーによってわたしたちの「ながら」は加速しました。
お弁当を食べながらメールチェックを行う。
会議の書類に目を通しながら部下の相談にのる。
音楽を聴きながら友人とLINEのやり取りを行う。
ありふれた風景だと思います。
そんな時代の中で生まれる
「みんな忙しいのだから、時間を節約して上手くやってかないと無理だ」
ありふれた正論に対しても本書では真摯に答えています。
マルチタスク(のようなもの)は一見、時間を節約できるものとして見られますが実は「いまここ」に集中しないことで相手の信頼や自身の創造性を失うリスクがあるのです。
これは非常に身に覚えがある問題です。
心ここにあらずの会話で相手を不快にさせたことが何度あったか。
タスクの切り替えだけで消耗して1日を終わらせた日が何日あったか。
私もすっかり「ながら」が身に染み付いてしまっている人間のため、本書の内容を完璧に実行するのは難しいかもしれません。
しかしシングルタスクは自分と相手を大切にする最大の方法ということを胸に、今度は「ちょっと待ってください」を言おうかなと思います。
本日はこれにて。
お付き合い頂きありがとうございました。
100万回の「暑い」なんかよりも日傘を差そう
ここ最近は竜の熱い息吹を感じていますが、名古屋は物理的にも暑い模様です。
連日の記録的激暑 40℃超え観測数、過去最多に 明日も警戒を(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース
観測史上初めて40℃を超えたそうですね。
名古屋に限った話ではないですが。。
殺人的を通り越してもはや殺人(事実)です。
最近はもっぱらエアコンの発明者に感謝しっぱなしですが、調べてみたらこの人らしいですよ。
サンキューキャリア。
永久的に部屋にいることができればいいのですが、どうしても外に出なければいけないのが我々しがないサラリーマンのつらいところ。みなさま暑さ対策はしっかりしましょう。比喩ではなくほんとに死ぬ時代が来ています。
私はいろいろ試してみましたが、その中でもこれ。
日傘めっちゃいいです。
まあ正直差したからといって劇的に涼しくなるわけではありません。
せいぜい100万回言っていた「暑い」が98万回になる程度のものでしょう。
だがしかし直射日光を防ぐことができるのはとても大きいです。10分以上外を歩くときは差した方がいいです。体力温存になりますねー。
いわゆる日傘男子デビューしたわけですが、私の場合恥ずかしさより「アツイノキライ」が圧倒的に上回っていたため今では
「なんでみんな日傘しないの?」
とすら思っています。
まだまだ男性の方は
「男が日傘なんて、、」
と抵抗があるかもしれませんが
「自分が差すことで、他の人が差しやすくなるんだ!」
とパイオニア精神を持って差してみましょう。
ちなみにプッシュ式の日傘を使っていますが
開閉の時ドヤるとなかなか楽しいです。
本日はこれにて。
ありがとうございました。
当たり前だけど当たり前じゃなかった!
どらほー@(・●・)@
キウイズムです。
今日もドラゴンズ勝ちました!
なんと4連勝です!
高橋選手が6打点! Dragons中日ドラゴンズ-公式「試合ブログ」/ウェブリブログ
本日のヒーローは高橋選手で間違いないですが、相手チームの守備のまずさに助けられた面もあるかと思います。
今日の試合では相手チームのバッテリーミスと呼ばれる場面が数多く見られました。
セ・リーグ公式戦 中日vs.阪神 2018.08.01
— のもとけ (@dnomotoke) 2018年8月1日
8回裏 中日・工藤隆人、俊足を生かして一気に三塁へ! #dragons pic.twitter.com/zvdqme19bg
このようなプレーは責任の所在によって
投手の投げた球が悪い・・・暴投
捕手が捕れなかったのが悪い・・・捕逸
というように扱いが変わるのですが、どちらにせよこういったミスを連発するのはプロとして「当たり前のプレーができていない」という評価になります。
しかし野球経験者としてはこういったミスを見たときにこそ
「こんなミスが滅多に出ないプロってすごいんだな」
と選手の技術へのリスペクトを感じるのです。
おかしなことを言うようですが、普段試合を見てる時の「当たり前のプレー」は当たり前にあるものではないのです。
これは仕事でも同様で、人を指導する立場にある人は「当たり前」とされていることについて一度見直してみると良いかもしれません。
中日ドラゴンズOBで元監督の落合博満氏は最新の著書の中でこう語っています。
”野球にミスは付きものだ。ミスにも様々な種類があるが、あり得ないような凡ミスを選手がしてしまったときこそ監督の指導力が問われているのだと、私自身は受け止めてきた。"
"勝てるチームをつくるためには、できて当たり前だと思うことこそ、本当に選手が出来るのかを何度も確認しておくべきだ。"
「落合博満アドバイスー指導者に明かす野球の本質」p165より引用
「これくらいならできて当たり前だろう。」
教える側としてこのように考えてしまうことは自然なことだと思います。
しかし自分の「当たり前」が他人の「当たり前」ではないことも自然なことです。
「どうしてこんなことができないんだ!」
イライラしたときは自分の「当たり前」がどのような仕組みで成り立っているのかを見つめ直すいい機会なのかもしれません。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。
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B'zの全盛期はGENZAI!「B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018 劇場版」
こんにちは。
キウイズムです。
突然ですが問題です。
B'zの全盛期っていつだと思いますか?
シングル「Real Thing Shakes」で13作品連続ミリオンセラーを達成した1996年?
みんな持ってるこの2枚。
合計で1000万枚を売り上げたベストアルバム「Pleasure」「Treasure」を発売した1998年?
それともアジアのミュージシャンとしてはじめて「ハリウッド・ロックウォーク」に殿堂入りした2007年?
そう。
答えはGENZAI(現在)です。
その理由をこれから説明します。
全盛期なんて売上だけで測るもんじゃない
好きなアーティストやスポーツ選手の全盛期について語る時、基準となりやすいのは売上や成績といった客観的なデータです。
しかしそれだけ決めるのはなんだか寂しいじゃないですか?
私は262安打した年のクールなイチローよりWBCでチームを引っ張って優勝に導いたイチローの方が好きです。
それぞれのファンにとっての全盛期は能力よりもむしろ魅力で決まると思うのです。
今のB'zは魅力でいうと最高の時を迎えてると言えます。
映画「B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018 劇場版」を見て確信しました。
B'zのGENZAIを観に行こう
観てきました。
B'z Official Website|EXHIBITION
本作品は結成30周年記念のエキシビジョンで上映された特別映像です。
【前編】
20作目のアルバム「DINOSAUR」のレコーディング風景
ライブツアー「B’z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”」 のステージ裏映像
【後編】
「B'z SHOWCASE 2017 -B’z In Home Town-」での2人の地元凱旋ライブ映像
という構成になっています。
はっきり言って最高でした。
上映される映画館は限られているのですが、まだ見てない方はぜひお近くの映画館で観てください。B'zのことをあまり知らないという方にこそオススメです。 イメージとは違うB’zの現在の素顔を見ることができます。
そして生のライブにも足を運んでください。
圧倒的で人間離れしたライブパフォーマンスを続ける2人の素顔を垣間見ることができる貴重な映像です。ドキュメンタリー的な作品ではありますが、全体的にリラックスした雰囲気が流れていました。内容についてネタバレを最小限に抑えつつ2人の人間的魅力について熱く語っていこうと思います。
チャーミングな稲葉浩志
「かっこいい」「クール」なイメージが先行しがちな稲葉さんですが実はとってもチャーミングです。本作品ではスタッフへの冗談や地元凱旋時の松本さんいじりなどお茶目な部分を多く見ることができます。ライブMCもアドリブではなく入念に内容を打ち合わせしている点も好感が持てます。
20周年記念ドキュメンタリー番組「メガヒットの秘密~20年目のB'z~」の時点で「衰えをいかに食い止めるか」というように考えているというお話をされていました。
それから10年たった現在53歳の肉体に衰えがないといったらウソになります。音域や声量に関しても私のような素人にとっては十分化け物に感じるのですが、昔から聴いてきた人にとっては「こんなもんじゃなかった」という感覚もあるでしょう。
しかしこの30年で深みや渋みに加え、チャーミングさを手に入れました。
少し肩の力が抜けたファンとのやり取りと超人的なパフォーマンス。
その振れ幅がむしろ激しく心を揺さぶります。
ピュアな松本孝弘
チャーミングな稲葉浩志に対して、松本孝弘は非常にピュアです。
本作品の中で最も印象的だったのが嬉しそうにギターを弾いたり、曲を作る「ギター少年・松本孝弘」の姿でした。
B’zのプロデューサー松本孝弘として商業的に成功させなければいけないという苦悩もあるでしょうが、音楽に対するピュアさは年々増しているように思えます。
稲葉さんとの曲作りの場面では微笑ましい夫婦のような空気感があり、そんな関係性で仕事をできるというのはすごく羨ましいことだなと感じました。
平成と書いてB’zと読む
平成とほぼ同時にB'zは誕生し、音楽界のトップに立ちました。
つまり平成と書いてB’zと読んでもさしつかえありません。
すべてを手に入れた2人ですが、これからもチャーミングさとピュアさをもってファンに最高の“SCENES”をみせてくれるでしょう。
平成が終わりを迎えるGENZAI。
しかしB'zの全盛期はここからです。
まずはこの映画を見て、LIVE GYMへ行きましょう。
本日はこれにて。
お付き合いいただきありがとうございました。
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