さえずるキウイズム

一児の父が大人になるため考えたことや子育て、健康についてピーピーさえずっています。

勝てるキャッチャー谷繁元信から学ぶ信頼関係の築き方 ~「谷繁流キャッチャー思考」~

2018年プロ野球開幕おめでとうございます。

 

今年も野球があるんだ。。

そんな幸せを噛みしめています。

 

プロ野球ファンの皆様も悲喜こもごもの三連戦をお過ごしだったと思います。

ドラゴンズは三連敗と悲の要素しかなかったんですが、まだまだシーズンは始まったばかり。あと50は負けられるから心配ないね(ニッコリ

 

さて、本日はやきうの本を紹介していきますよ。

谷繁元信氏の「谷繁流キャッチャー思考」です。

 

 著者:谷繁元信とは?

中日ドラゴンズの名キャッチャーとして黄金時代を支えた選手です。

現在は野球解説者として活躍されています。

・捕手として2000本安打(史上4人のみ)

・入団1年目から27年連続ホームランのNPB記録

・歴代1位3021試合出場

 

といった素晴らしい記録の持ち主でもあり、2014,2015年には選手兼任監督として中日ドラゴンズを率いました。横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズでそれぞれ日本一を経験するなどいわゆる「勝てるキャッチャー」と言えばこの人です。引退後のドラを見てればよーくわかりますね。。谷繁ー助けてくれー。

 

やっぱりキャッチャーって思考が深いんですね。「こんなところまで考えてるのか」と驚かされます。

たとえばこの動画では、キャッチングひとつとっても谷繁氏のこだわりが見られます。

www.youtube.com

 

著書:「谷繁流キャッチャー思考」について

第1章 ピッチャーとの関係を考える

第2章 配球を考える

第3章 キャッチャー技術を考える

第4章 キャッチャーの魅力を考える

 

の全4章で構成されていて、プロ野球選手として「史上最も多くの試合に出た」谷繁氏のキャッチャーとしての考え方が著されています。

キャッチャーという重要なポジションで多くの試合に出るためには監督、コーチ、チームメイトといった様々な人の信頼がないといけません。

基本的にはキャッチャーとしての技術書ではありますが、「信頼関係を築く」という点においてビジネスシーンでも実践したい考え方がたくさんありましたので一部紹介します。

 

ピッチャーの信頼関係を得るにはアピールも大事

ここでは横浜時代の大魔神佐々木主浩とのエピソードに触れています。

・佐々木氏は谷繁氏の補球に不安があり、いつも他のキャッチャーに交代していた

・ひたすら捕球の練習をして、練習している姿をチームメイトに意図的に見せた

・その様子が他の投手から伝わり、最終的には佐々木氏の信頼も得ることができた

谷繁氏本人は努力のアピールは好きではないが、信頼してもらうためには知ってもらうことが必要だと述べています。 

 

確かに自分の努力をアピールしない人ってのは好感が持てるのですが、それも人に知られてこその話です。間違った努力を防ぐという意味でも「自分がどれだけやったか」というのを会社や上司にきちんとアピールできるようにしておきましょう。

 

 一試合分の配球を何も見ずに言う訓練

興味深いエピソードはほかにもあります。

・大矢明彦氏の指導に1試合分の配球をソラで言うというものがあった

・キャッチャーは記憶力の訓練が必須

・キャッチャーとしての性格的なものは訓練次第で誰でも作れる

 

本著では記憶力が大事という文脈で語られていますが、私はむしろ「意図」があるものは記憶に残りやすいという意味だと捉えています。

ここでいう配球というのは己の判断の集合です。実社会においても自分の行動や判断の意図を把握し説明できる人は信頼されます。

 

結果よりプロセス重視で根拠を示せ

・プロの世界は結果が全てではなくプロセスが重要

・偶然の成功よりも根拠を示した上での失敗の方が次につながる

・プロセスを知ることで結果の出し方を知ることができる

この話は古田氏のところでも似たような考えが出てきています。

 

「なぜそうしたのか」という根拠があればミスでも構わないという考え方を持っているようです。

これは再現性の求められるビジネスでも活用できますね。

人材の採用や育成に関しても、「なんとなく」ではない根拠ベースで仕事を進められる能力に注目してみましょう。

 

最後に

技術的なことについても多く書かれていますが、「キャッチャーの楽しさ」という点にも数多く触れられており谷繁氏のキャッチャー愛を十分に感じる一冊となっています。

 

キャッチャーは「ゲームの責任を負う」しんどいポジションでもあるが楽しさでもあると言っています。最終的には責任に対して真摯に向き合うことができる人というのが信頼を勝ち取るのかもしれませんね。

 

本日はこれにて。

ありがとうございました。