さえずるキウイズム

一児の父が大人になるため考えたことや子育て、健康についてピーピーさえずっています。

「責任感」という言葉に逃げないマネジメント

こんにちは。

キウイズムです。

 

本日は久々にお仕事の話を。

マネジメントって難しいですよね。

会社員としてそこそこの年になってくると単にプレイヤーで居続けるということが難しくなり、人に指導したり、育てたり、管理したりという役割が与えられます。人数の大小はあれど一つ上のポジションに立つという経験は誰もが苦しむものではないでしょうか。

 

かくいう私もマネジメントをはじめて経験したころは本当に辛かったです。一人ではできない仕事をできた時の喜びはもちろんありますが、どちらかというと苦しいことの方が多く、仕事を「する」から「させる」に変えていく難しさを日々感じていました。(それは今も変わらずですが、、)

 

プレイヤーとマネージャーの間にある壁。その壁にこれから立ち向かう若者にとって少しでも役に立てるようなお話をこれからちょいちょいしていこうかなと思います。

 

「責任感」という逃げの言葉

まず過去の自分に大して第一に教えてあげたいのは「責任感」という言葉を使うなということです。

「仕事なんだから責任感を持ってやれ」

社会にでたらよく聞くこの言葉。まったくもって正論ですよね。何の気なしに言ってしまう人も多いのではないでしょうか。私も使ってました。

 

しかし、この言葉はビックリするくらい響きません。それどころかこの言葉を使えば使うほど人は離れていきました。この言葉を使うのは上司として部下のモチベーションと向き合うことを放棄することを意味します。つまり逃げの言葉なのです。

 

「モチベーション」は聖域

ここでいう「責任」という言葉には「みんな同じ志を持って頑張らなければいけない」というニュアンスが込められています。

 

しかし仕事をする原動力、いわゆるモチベーションは人それぞれです。

  • 単にお金を稼げれば良い
  • 人間関係
  • やりがいを感じたい
  • 好きなことをしたい

といった具合に、要するにみんな自分のために働いているということです。

それはそれでしょうがないというか、健全なことだと思います。

「会社のために責任をもって」と心から思っているのはトップの人間だけで十分です。

 

責任という言葉を使うことはモチベーションという各個人の聖域に干渉してしまう行為なのです。

 

「責任感は人に言われて感じるものではない」

 

これを理解することが信頼関係を構築する第一歩です。マネジメントするのは部下の仕事内容であり、モチベーションではありません。

 

不思議なもので、部下に関心が無いそぶりで接する方がむしろやる気を出してきます。部下のモチベーションを引き出そうと「言って聞かせる」という方法を試みる人は少なくありません。そこをグッとこらえて聖域には干渉しないこと。これを守っていれば、まずは聞く耳を持ってくれるはずです。

 

本日はこれにて。

お付き合い頂きありがとうございました。