さえずるキウイズム

一児の父が大人になるため考えたことや子育て、健康についてピーピーさえずっています。

「それ言ったよね?」 は意味がない

人にものを教える場面で気を付けていることがあります。

 

「それ言ったよね?」

 

という言葉を封印することです。

 

理由としては合理的ではないというところにつきますが、そこんとこ詳しく説明していきます。

 

①「わからない」感覚は人によって違う

人は悲しいくらい忘れていく生き物で「わからなかった頃の自分」を忘れがちです。特に優秀で物覚えが良い人ほどその傾向があります。

 

人は何度も同じようなことで同じ間違いをします。

 

「なんで、こんなのがわからないの?」

というじれったい気持ちはわかりますが、その基準はやっぱり自分だけのもの。

 

相手が理解していないという事実がある以上は、それを受け止めるしかありません。

 

②伝え方がマズイ可能性あり

相手に伝わらない。これは受け手だけの問題ではありません。

伝え方に問題がある可能性も考えられます。

 

相手が知らない言葉を使ったりしてませんか?

前提となる情報をきちんと伝えていますか?

 

何度も聞かれるということは教える側の伝え方に問題があるかもしれません。

 

いわゆる教育というのは教える側が試されているのです。

 

仕事内容をわかりやすく相手に伝えられるか?

仕事のコツを言語化できるか?

受け手の反応を読み取れるか?

 

最初のうちは自分のことだけ考えていてもいいでしょうが、仕事は相手がいて成り立つものです。これらを考えることは自分のレベルを上げるチャンスです。手を替え品を替え何度でも教えてあげましょう。

 

③言ってないことも「言ったよね?」

これは意外と多いパターンです。

 

これが一回起きると教わる側はその人に違和感を覚え、それが続くと不信感になってしまいます。

 

自分が誰に何回、何を言ったか完璧に把握してますか?

 

把握しなくていいんです。何回言ってもいいんだから。

 

④報告されにくい上司になってしまう

仕事をしていく上で気軽に質問ができる環境は大事です。

 

質問するたびに、ネチネチと嫌味を言われるのは辛いですよね。

私もそういった経験があります。

 

そうなると上司との関係だけでエネルギーを使ってしまうので、肝心の仕事もイマイチになります。 部下が仕事に集中できるようにするのが上司の仕事でもあります。

 

 

それに言いやすい、聞きやすい関係は大事です。

 

「なんで報告しなかった?」

上司としてはこれを言ったら負けです。

 

あなたが「報告されない上司」だったというだけのことです。

 

 ⑤言って治るなら苦労しない

人に期待しすぎな人が多い気がします。

 

「それ言ったよね?」は事実かもしれませんが、分かるまで教えるのが仕事です。言ってる暇があったら教えてあげるのが合理的です。

 

指導において、短所をいたずらに指摘するのは悪手です。

「それ言ったよね?」と言ったところでなんにもメリットがないのです。

 

 

本日はこれにて。

ありがとうございました。

 

セイバーとドラゴンズVol.2 ~守備率はもう古い?これからはUZRだ!~

こんにちは。

キウイズムです。

 

今日はセイバーとドラゴンズの2回目ということで守備の指標であるUZR(Ultimate Zone Rating) アルティメット・ゾーン・レイティングで2017シーズンのドラゴンズを振り返っていきましょう。

 

最近は野球ファンの間でも少しずつ浸透してきている指標です。

従来の守備の評価は 守備率=(刺殺+捕殺)÷(刺殺+捕殺+失策)

くらいしかなく失策の少なさ=守備のうまさ

として認識されてきました。

 

しかし

「守備範囲が広いからこそエラーになる。」

「失策が少ないのは消極的な守備だから。」

という見方もあり

「どれだけアウトをとったか・失点を防いだか評価しよう。」

という観点で指標が発達してきました。

 

今回紹介するUZRは一言で言うと「同じポジションの選手とくらべて同じような打球をどれだけアウトにして失点を防いだか」という指標です。UZR=15でゴールデングラブ級なんていう風に言われていますがこれは、同ポジションの平均的選手と比べて15点分の失点を守備で防いでいるということになります。

 

UZRの算出方法

詳しい算出方法は

アルティメット・ゾーン・レーティング - Wikipedia

こことか

1.02 - Essence of Baseball | DELTA Inc.

こことかで見れます。(他力本願)

 

セイバーの指標は計算が複雑なものが多く、あまりそこを詳しく説明しすぎるととっつきにくくなるので、ざっくり説明します。 

 

~ナイスプレイ編~

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「ナイスキャッチ!」

 

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「遥輝、今の打球はスピード、飛んだところからして全体の20%しかアウトにできない打球だ。すごいよ。」

「アウトの確率100%にしたから20%との差で0.8ポイントアップだ。」

  

~バッドプレイ編~

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「しまった。。」

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「なんで今のがアウトにできへんねん、80%のやつはアウトにしてるで。」

「アウトの確率0%にしたから80%との差で0.8ポイントダウンやで。」

 

*画像はイメージです。

 

これをシーズン通して繰り返します。実際は上記のポイントに得点価値をかけ算することによって防いだ失点を算出します。要は難しい打球をアウトにすればポイントがプラスになるということです。

 

UZR評価上でのポイント

このように新たな守備の指標として取り上げられるUZRですが、ポイントとしては下記のとおりです。絶対的な指標ではないのでご利用は計画的に。

①同じポジション同士の相対的評価となるため単年での評価は難しい。

②守備範囲が大きく関与する(投手、捕手は評価対象外)

③率ではなく積み重ね式なので守備機会が多いほど高くなりやすい。

 

UZRでここ3年のドラゴンズを振り返る

というわけでポイント①~③を踏まえ下記の条件でドラゴンズのUZRを振り返っていきます。

①2015~2017年の3年間のUZR

②投手、捕手以外のポジションが対象

③守備機会100イニング以上の選手が対象

 データソースはこちらです。

http://1point02.jp/op/index.aspx

 

 

内野手編

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福田選手の伸びしろに期待です。ファーストの守備は大事よ。

 

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軒並み低調な数値です。まずは固定できる選手が出てきて欲しい。

 

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来年はポジションが空くサード。高橋選手に期待です。

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京田選手も堂上選手も優秀です。それにしても坂本選手は別次元ですが。。

セカンド、サードのポジション争いがチーム力向上のポイント

ポジションで見ていくと急先鋒の課題としてはセカンドのレギュラーでしょう。セ・リーグではカープの菊池選手、ヤクルトの山田選手、タイガース(来季よりベイスターズ)の大和選手と名手が揃っているポジションなので数値も上がりにくいですがそれだけ他球団と差をつけられている点でもあります。来季から荒木選手がコーチ兼任とのことなのでセカンドの底上げを期待したい。また選手個人で見ていくと福田選手、高橋選手など、どちらかというと打撃で期待されている若手選手の数値が悪くないというのは朗報です。堂上選手、亀澤選手は複数ポジションを守りながら大きなマイナスがないという点でチームで重宝される存在ですが、便利屋でとどまらないようなアピールが必要ですね。打撃成績も含めて来シーズンのスタートで固定なのはファースト:ビシエド選手、ショート:京田選手と言えそうですが、セカンド、サードの守備力に関してチーム内で大きな差がついていないためそこのポジション争いがチーム力向上の鍵を握るんじゃないでしょうか。

 

外野手編

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2017ドラゴンズで唯一のリーグトップ!おめでとう!

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平田選手は安定してますね。藤井選手はレフトで使ったほうが良い。

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今回一番ショッキングな結果でした。。

大島選手の守備面に不安要素あり、レフト、ライトは概ね安定

外野の広いナゴヤドームでは守備範囲が深く関係するUZRが重要な指標となります。2017年唯一のリーグトップUZRを記録したレフトの藤井選手、ここ3年安定した守備を記録したライトの平田選手と比べ、センター大島選手のここ3年での下落が特に目立ちますね。2015年リーグトップからの2017年マイナスなので来年この数値がどう動くか注目していきたいと思います。来年もマイナスになるようであればコンバートや後継者探しということも視野に入れていく必要がありますね。

 

若手選手にとってはセカンド、センターが狙い目か

内野手編でも述べたようにセカンドの守備はどんぐりーず状態で打撃面でも突出している選手がいないため守備で光るものが見せられればレギュラーを狙えるんじゃないでしょうか。個人的には堂上選手がセカンドに専念すればかなり上手くなる気がします。ショートで2016年あれだけやれていたので。

外野手は大島選手の守備でのパフォーマンスがこのまま下り坂に入っていくようでしたらかつての英智選手のように守備に長けた選手が一芸でレギュラーを奪取することも可能なんじゃないでしょうか。

 

優勝するチームはUZRが高い

チームとしてのここ3年でのUZRの推移はこのようになっています。

過去3年UZRチーム順位

2015年

1位 東京ヤクルト 40.2

4位 中日               -6.5

 

2016年   

1位 広島東洋   30.4

2位 中日     20.2

 

2017年

1位 広島東洋   28.5

3位 中日     15.5

 

ここ3年は優勝してるチームがUZRが1位です。守備だけでは勝てませんが強いチームは守備が良いです。ちなみに2014年はドラゴンズが75.8でぶっちぎりの1位でした。

つまり

2014年は中日優勝@(・●・)@

 

では今日はこの辺で。

ありがとうございました。

 

セイバーとドラゴンズvol.3はこちら

kiwismsaezuri.hatenadiary.jp

 

ワールドカップ時に発生する謎の勢力について思うこと

現在サッカーのクラブワールドカップが開催されています。

 

浦和レッズも本田選手所属のパチューカも敗退してしまい去年の鹿島アントラーズのようなワクワク感は残念ながらなくなってしまいましたが、今回は浦和レッズが10年ぶりにACLを制覇してアジア王者枠として参加したことに大きな価値があるとおもいます。(サッカーは特に贔屓チームはないですが。キツイ日程の中、良く頑張った!)

 

やはりアジアトップ国としてACLは常に優勝争いしないとJリーグのレベルが上がっていかないですからね。

 

来年のワールドカップの組み合わせも決まり、日本のサッカー熱もこれからヒートアップしていくことでしょう。

わたくしは野球も好きですがサッカーも好きなのでこれからの時期はワクワクしてきます。

 

ただ最近ワールドカップ時に発生する謎の勢力が気になります。

 

「日本は世界との差がありすぎる。」

「どうせ日本は負ける」

「自分たちの実力を客観的に見るべき」

 

という風に斜に構える人たち。

中には

 

「イタリアやオランダが予選敗退した欧州はやっぱりレベルが高い。日本が出られるレベルのアジア枠をゆずるべき。」

 

という謎の意見も。

 

2014年ブラジルワールドカップの時、本田選手が優勝を公言した際も「身の程知らず」とか散々叩かれていた記憶があります。

 

現状を冷静に分析することはもちろん否定しませんし、むしろ成長には不可欠なものだと思います。

 

しかし、それとは別で勝負の世界には「調子にのる」「勘違いする」ということも必要なのではないでしょうか。

 

普段Jリーグなんて見てないけどワールドカップの時だけはしゃぐ、いわゆるミーハーに対してサッカー好きは渋い顔をします。

 

ただそんな世界との差を知らないようなミーハーな人たちが純粋に応援することで生まれるムードもあるんじゃないでしょうか。

 

サッカーというのは勝利の歴史を持つ国が勝利してきました。しかし勝ち続ける国にも必ず最初の1回目があるわけです。その壁を打破するためにはそういった要素も必要です。

 

知らないが故の勢い。

時には大事なんじゃない?ということです。

 

今日はこの辺で。

ありがとうございました。

 

 

 

「ありがとう」が先か「感謝」が先か 〜夫婦の不文律〜

今日は結婚についてピーピーとさえずります。

 

今年で結婚5年目になります。人の感情というものをあまり理解していない人間にとって、共同生活は人間の機微を学べる良い機会です。

 

「なんで結婚したの?」とか聞かれたとき困りませんか?

 

正直はっきりとした理由なんてないです。将来の展望とか経済的なこととか子供欲しいとか一時の感情の高まりとか様々な要素を総合的にブレンドしたものなんでしょうが。うーん、しっくりこない。。

 

行動に理由を求めるタイプではないので別にいいんですが、将来子供に聞かれた時にバシッとドヤ顔で答えたい。なので日々の共同生活の中で感じたことを参考資料として書いて答えを探していきたいと思います。

 

ありがとうは感謝を表す言葉?

 

我が家では様々な経緯を経てできた不文律がいくつかあります。そのうちの一つとして何かしてもらったら「ありがとう」を欠かさず言うようにしています。

 

お皿をとったら「ありがとう」

 

掃除してくれたら「ありがとう」

 

とにかく相手がしてくれたことに対しては「ありがとう」を言います。

 

これはパートナーの提言で、私は懐疑的ながらも習慣づけていきました。

 

正直あんまり「ありがとう」と思ってない時も言いつづけました。言い続けて気付いたことがあります。

 

感謝➡︎ありがとう

ではなく

ありがとう➡︎感謝

 

なのだと。

 

ありがとうは感謝を見つける言葉なんですね。普段の何気ない行為にありがとうという声をかけると感謝が浮かび上がってきます。そして感謝に囲まれてることに気付ける。

 

「いい事があってこその笑顔じゃなくて、笑顔でいりゃいい事ある」的な桜井和寿理論に通ずるものがありますね。

 

気持ちが先に来るんじゃなくて言葉から気持ちが生まれる。

 

「ごめんなさい」を言った後さらに「どんなとこが悪かったのだろう」と深く考えたり。

「あの人は素敵」と言った後にどんな短所も見ても魅力に感じたり。

 

自分が発した言葉というのは自分の感情を左右するんですね。そんなことを感じました。

 

ただ「ありがとう」は素敵な言葉ですが一点取り扱い注意がございます。

 

「ごめんなさい」の場面では「ありがとう」ではなく「ごめんなさい」とキチンと言いましょう。

 

本日はこれにて。

ありがとうございました。

 

セイバーとドラゴンズvol.1 〜セイバーメトリクスって?WPAって?〜

こんにちは。

キウイズムです。

 

 

2017年の日本プロ野球は福岡ソフトバンクホークスの日本一という結果で幕を閉じました。

 

私は中日ドラゴンズファンなんですが今シーズンはぶっちぎりの5位(矛盾した表現ではあるが事実)でした。来年は最後まで日本一を夢見るくらいはしたいものです。

 

来シーズンまでヒマなので、野球ファンの間で話題のセイバーメトリクスを学びながら今シーズンの中日ドラゴンズを振り返ってみることにします。

 

セイバーメトリクスや中日ドラゴンズに興味のある方に読んでいただければ嬉しいです。

 

セイバーメトリクスとは?

野球に関する統計的な研究で客観的なデータで選手の評価、分析を行う考え方です。

 

「送りバントは得点期待値を下げるとか」とか

「ヒットは全部運次第で、投手の実力はホームランと三振と四球のみで評価する」とか

 

従来と異なる視点で選手の貢献度を示す指標になるので、単純な選手成績や普段感じてる印象からは違った見方が得られます。 

あんまりデータデータ言うとちょっと敬遠してしまう人もいるかもしれません。

プロ野球の最大の魅力は実際にみる選手のプレーやストーリー性、野球場の雰囲気、そういったデータでは表せない部分にあります。しかし野球は数値のスポーツです。「数値を知ることによって新たな魅力を発見したい」そんな思いでこの記事を書いてみることにしました。

 

前置きが長くなりましたが、このシリーズではセイバーメトリクスには「どんな指標があるのか?」というのを紹介していきます。

 

そのうち選手個人や野球をみてて「おっ?」と思ったことにスポットライトをあてて記事を書いていく予定です。

 

データはこちらのサイトのものを使用しております。

1point02.jp

*無料版でも豊富なデータが見られます。さらに月1000円の有料会員は規定到達選手以外のデータもみることができます。

 

記念すべき第一回はWPA(Win Probability Added) 勝利期待値の増減について解説していきます。

 

これは勝利期待値をどれだけ増減させたかという指標なんですが、まずは「勝利期待値とはなにか?」という話をしていきましょう。

 

勝利期待値とは?

特定のゲーム状況(点差、アウト、ランナー)でのチーム勝率を過去の膨大な試合データから導き出したものです。

いわゆる勝負の分かれ目といわれる場面ではこの指標が大きく動きます。

そしてWPAはどれだけ勝利確率を上げたか(下げたか)という指標です。

 

ざっくり言うと

いいとこで打つor抑える ➡︎プラス

いいとこで凡退or打たれる➡︎マイナス

 

場面の重要度が高いほど増減幅が大きいってことですね。

 

この説明だけでは不十分だと思いますので実例を見ていくことにしましょう。

 

実際の事例によるWPA解説 

2017年シーズン日本シリーズ

DeNAベイスターズーソフトバンクホークス

DeNA2勝、ソフトバンク3勝でむかえた第6戦

9回裏1outランナーなし

DeNA3-2ソフトバンク

 

このゲーム状況の場合、過去のデータからみてソフトバンクの勝利期待値は0.101(10.1%) でした。

 

マウンドに立つのはDeNAの守護神である山崎康晃選手

あと2人抑えれば3連勝で3-3となり日本シリーズ最終戦にもつれこむ

迎えるバッターはソフトバンク4番の内川聖一選手  

ソフトバンクにとっては絶体絶命の場面

いったいどうなってしまうのか?

 

 

 

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値千金の同点ホームラン!

 

9回裏1outランナーなし
DeNA3-3ソフトバンク

という状況に変わりソフトバンクの勝利期待値が0.572(57.2%)に上がりました。

  

この内川選手のホームランで勝利期待値は.101➡︎.572と上昇したのでこの打席でのWPAは+.471となります。勝率を五割近くあげるバッティングだったわけです。 

実際ここで「ホークス勝ったな」と思った方も多いのでは?

 

もちろん内川選手も毎回打ってるわけではないので下がるときもありますが、

日本シリーズの累計のWPAは.726で両チームトップとなっています。

ただのメンタルお化けですね。

 

ちなみにシリーズ累計2位はDe宮崎選手(.707)、3位はシリーズMVPのサファテ選手(.616)でした。

 

このように試合状況に左右される指標なので、短期決戦ではバラツキも大きいですがシーズンで見てみるとゲームに対する貢献度が見えてくるんじゃないでしょうか。

ちなみに12球団でみたベスト5はこんな感じです。

2017年NPB WPAトップ5 野手編

# Player T WPA -WPA +WPA
1 柳田 悠岐 H 5.51 -7.08 12.59
2 A・デスパイネ H 4.08 -9.11 13.19
3 田中 広輔 C 3.99 -9.98 13.97
4 丸 佳浩 C 3.85 -10.12 13.97
5 糸井 嘉男 T 3.79 -8.04 11.83

投手編

# Player T WPA -WPA +WPA
1 菅野 智之 G 5.54 -8.92 14.45
2 M・マイコラス G 3.20 -10.18 13.38
3 菊池 雄星 L 2.83 -10.94 13.77
4 東浜 巨 H 2.74 -8.51 11.25
5 千賀 滉大 H 2.38 -8.49 10.86

 

優勝チームの重要な打者やエース級が名を連ねているところをみると勝利への貢献という部分で重要な指標となるんじゃないでしょうか。

 

それではいよいよドラゴンズの選手たちの数値を見ていきましょう。

上記のランキングは規定打席、投球回を達成した選手ですがそれがめちゃくちゃ少ないので

野手・・・100打席以上 

投手・・・30イニング以上

の選手を対象としています。

達してない選手は。。。来年がんばりましょう。

  

2017シーズン中日ドラゴンズWPA 野手編

# Player WPA -WPA +WPA
1 A・ゲレーロ 2.47 -10.03 12.50
2 大島 洋平 1.39 -8.10 9.49
3 福田 永将 1.32 -5.47 6.79
4 D・ビシエド 1.13 -7.28 8.41
5 平田 良介 0.84 -5.14 5.98
6 京田 陽太 0.81 -10.58 11.39
7 松井 佑介 0.63 -2.02 2.65
8 藤井 淳志 0.43 -8.42 8.85
9 谷 哲也 -0.54 -1.96 1.42
10 高橋 周平 -0.65 -2.91 2.26
11 遠藤 一星 -0.84 -2.95 2.11
12 松井 雅人 -1.14 -4.57 3.43
13 亀澤 恭平 -1.16 -5.84 4.69
14 堂上 直倫 -1.90 -3.70 1.80
15 荒木 雅博 -1.99 -5.33 3.34

長打のある選手の出場数が鍵 若手は藤井選手越えを

1位は去就が注目されているゲレーロ選手、色々言われてますが打撃面での貢献度はやはりナンバーワンですね。いなくなるとやばい。

2位はさすがの大島プロ。3位は後半戦の希望の福田選手。

昨シーズンからなにか掴んできてるので来シーズンは是非フル出場していただきたい。

あとは5位の平田選手。ケガするな。

 

やはり長打のある選手はドカーンと数値が上がりやすいですね。福田選手、平田選手が来年どれだけ試合にでれるかが鍵になりそうです。

 

累計がプラスになっているのが8位の藤井選手からですがレギュラーを狙う選手基準は藤井選手を超えないと厳しいかなと思ってます。 松井佑選手なんかもパフォーマンスの持続が課題になりそうです。


投手編

# Player WPA -WPA +WPA
1 又吉 克樹 2.42 -9.32 11.74
2 岩瀬 仁紀 1.29 -4.68 5.97
3 ジョーダン 0.74 -5.09 5.83
4 田島 慎二 0.61 -7.76 8.37
5 鈴木 翔太 0.36 -5.30 5.66
6 祖父江 大輔 0.20 -3.36 3.56
7 笠原 祥太郎 0.12 -2.74 2.86
8 R・バルデス -0.27 -12.23 11.96
9 大野 雄大 -0.31 -11.82 11.51
10 柳 裕也 -0.39 -3.62 3.23
11 伊藤 準規 -0.39 -5.18 4.78
12 小笠原 慎之介 -0.41 -8.92 8.51
13 三ツ間 卓也 -0.53 -3.81 3.28
14 若松 駿太 -0.63 -4.36 3.73
15 吉見 一起 -2.02 -7.96 5.94


兎にも角にも先発陣の奮起に期待 

1位は又吉選手、先発に中継ぎにとチーム事情から配置転換が繰り返されながらもこの数字は立派だと思います。

2位は岩瀬選手。これは意外でした。

後半打ち込まれる場面が目立ったものの勝ちパターンを担うなど大事な場面を抑えてきたということでしょう。カムバック賞おめでとう(涙)

4位の田島選手はシーズン通して守護神として働いてくれましたが意外に低い数字でした。巨人戦でのセーブ失敗でガクッと数字を下げてるのが痛かった。

巨人戦を除くと素晴らしい成績だけに来年はちょっと対策を考えた方がいいのでは。

 

全体としてやはり今年は先発に苦しんだ年と言えそうです。ただ5位の鈴木選手など若い選手も出てきているので来季は期待したいと思います。

 

また野手投手それぞれの最下位は荒木選手、吉見選手とともに黄金期を支えた選手です。この辺りの選手は来季どのように使っていくか。世代交代のため経験をチームに還元していくという役割ももちろん期待されていますが、シーズンは長いのです。優勝するチームというのはベテランがいいところで働くものなのでもう一花咲かせて欲しいです。

 

それでは今回はここまで、

次回は守備の指標について書いていきたいと思います。

 

それでは今日はこの辺で。

お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

セイバーとドラゴンズVol.2はこちら

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