誠実に「ちょっと待ってください」を言おう~シングルタスクのすすめ~
こんにちは。
キウイズムです。
「今ちょっといいかな?」
仕事中このように話かけられて断ることって少ないんじゃないかと思います。
特に上司から言われたならなおさらです。
「すぐに対応してくれる人間は信用できる」
それはひとつの真実かもしれません。
しかしマルチタスクの罠にはまらないためには誠実に「ちょっと待ってください」を言える勇気が必要です。
先日「SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」という本を読んだのですが、とても面白かったです。
ぜひ実際に読んでいただきたいですが内容を簡単にまとめると
- 同時並行で物事を行う「マルチタスク」というのは存在しない
- 目の前のことに一点集中することが最大の効率化である
- 自分は常にアクセス可能ではないことを周りに伝える必要がある
といった内容でした。
いわゆる「シングルタスク」を推奨して、それを実践するための具体的な方法なども書いています。
ビジネス書ではありますが、むしろ普段の生活にこそ取り入れていきたい教えが満載の一冊でした。
忙しい現代でシングルタスクは可能か?
テクノロジーによってわたしたちの「ながら」は加速しました。
お弁当を食べながらメールチェックを行う。
会議の書類に目を通しながら部下の相談にのる。
音楽を聴きながら友人とLINEのやり取りを行う。
ありふれた風景だと思います。
そんな時代の中で生まれる
「みんな忙しいのだから、時間を節約して上手くやってかないと無理だ」
ありふれた正論に対しても本書では真摯に答えています。
マルチタスク(のようなもの)は一見、時間を節約できるものとして見られますが実は「いまここ」に集中しないことで相手の信頼や自身の創造性を失うリスクがあるのです。
これは非常に身に覚えがある問題です。
心ここにあらずの会話で相手を不快にさせたことが何度あったか。
タスクの切り替えだけで消耗して1日を終わらせた日が何日あったか。
私もすっかり「ながら」が身に染み付いてしまっている人間のため、本書の内容を完璧に実行するのは難しいかもしれません。
しかしシングルタスクは自分と相手を大切にする最大の方法ということを胸に、今度は「ちょっと待ってください」を言おうかなと思います。
本日はこれにて。
お付き合い頂きありがとうございました。